構造材とは

 建築業界では「〇〇材」という言葉が数多く使われています。構造材、造作材、仕上げ材、無垢材…今回はその中から「構造材(こうぞうざい)」についてご紹介します。

建築物を支える部分の材

 構造材とは、建築物の骨組みとなり、建物を支える部分の材のことを指します。柱や梁、土台などの構造材は、建物の強度や耐久性に大きく関わる重要な部材です。またその多くが壁や天井、床材に隠れて見えない部分となります。そのため、木造建築では強度が高く、ねじれや反りが少なく、品質が安定している針葉樹種のKD材などが多く使用されます。
 一方で、床や天井、窓枠、建具など、人の目に触れる部分に使われる木材は、造作材・仕上げ材といいます。

構造材をあえて見せる「現し」

 構造材は一般的な住宅や建築物では外壁や天井の中に埋まってしまい見えない部分となることが多いですが、あえてその構造材の組みを見せるような加工のことを「現し」加工と言います。その有名な建造物の一つが2025年関西万博の象徴的建築物ともなった大屋根リングです。
 大屋根リングは、世界最大の木造建築物としてギネスに記録されました。柱と梁をあえて隠さず、リング状の大規模木造建築として、多くの人の注目を集めました。木造の骨組みをそのまま魅せることで、自然が作り出す木の美しさと、日本が培ってきた木造建築の力強さを来場者に肌で感じさせるモニュメントであったと感じています。あの大屋根リングも「木現し」の技法で魅せる構造材だったのです。