辺材と芯材とは

 材木は森で伐採されたあと、樹皮を剥き角材などに加工されますが、その際にどの部分をどのようにカットするか(木取り)で乾燥時間や強度、色味などが変わってきます。自然乾燥だけではなく、機械の人工乾燥においても木の状態によって緻密な管理が必要不可欠なのです。
 その木の部位について、まず把握しておくべきがこの「辺材」であるか「芯材」であるかについてです。その二つの特徴についてご紹介します。

辺材とは

 辺材とは、主に丸太の外側(樹皮側)の部分を指します。木全体に水分や養分を運ぶ細胞が存在しており、含水率も芯材に比べて高くなっています。樹種によって異なりますが、白っぽいことが多く、生材の状態では水分量が多いため、変色や腐朽が起こりやすい部位ともされています。
 木は外側に成長していくため、辺材の方が中央の芯材よりも「若い部位」となっています。そのため、現在の芯材も、もともとは水分や養分を運ぶ役割を担う辺材でした。年月の経過とともにその役割を終え、樹脂や色素などの成分が蓄積することで、色や性質が変化し、芯材へと変わっていきます。

芯材とは

 芯材とは、丸太の中でも中心部に位置する部分を指します。水分や養分を運ぶ役割を終えた辺材が変化したもので、幹の中心部として樹木を支える役割を担っています。組織が緻密になり、樹種によっては赤褐色であるなど色が濃いことが多いです。
 水分量も水を吸い上げている辺材と比べると少なくなっています。そのため、辺材にくらべて含水率が低く、耐朽性や耐虫性に優れる樹種もあります。

どちらが優れている?

 辺材と芯材はどちらが優れているというものではなく、用途によって重視されるポイントが異なります。

 構造材など、中に使われる建材においては、多くの場合が「辺材のみの部分」「芯材のみの部分」というようなカットのされ方はしておらず、一本の丸太を無駄なく活用するため、辺材と芯材の両方を含んだ材として製材されます。構造材は辺材・芯材そのものよりも乾燥状態や強度、寸法制度が重視されるため、その部位が芯材であっても辺材であっても均等な強度となるように管理・乾燥されます。
 一方で見える部分を担う造作材や仕上げ材、家具用材は色合いや木目の美しさも重要な要素となります。全体を白っぽいくまとめたい場合や、逆に赤みのある芯材だけを使いたいというようなオーダーがあることもあります。そのため、辺材のみを広くカットしたり、芯材と辺材の色味のバランスなどを重視して製材された材なども販売されています。

 コストや使用用途によって、辺材・芯材への意識は異なります。木材の性質を正しく理解し、単純な良し悪しではなく、それぞれの特徴を生かした使い分けをすることが大切です。